若年性白内障とは?

若年性白内障は、一般的に50歳未満で発症する白内障のことを指します。通常、白内障は加齢とともに進行する病気ですが、若年性白内障は比較的若い年齢で発症するのが特徴です。30代や40代、時には10代や20代でも発症することがあります。
若年性白内障は通常の加齢性白内障と比べて、進行が比較的早く、水晶体の濁り方が異なる場合があります。特に、水晶体の後部が濁る「後嚢下白内障」が多いのが特徴です。
早期発見・早期治療が重要なため、若い方でも目の見え方に違和感を覚えたら、大阪市鶴見区・今福鶴見にある大阪鶴見まつやま眼科へご相談ください。
若年性白内障の症状
若年性白内障の主な症状は以下の通りです。
視力の低下
徐々に視力が低下し、眼鏡を掛けても見えにくくなります。
光がまぶしい
特に夜間の運転時に対向車のヘッドライトがまぶしく感じられるようになります。
物がかすんで見える
視界全体がぼんやりとし、霧がかかったような状態になります。
色の見え方の変化
白い壁が黄色く見えるなど、色の識別が難しくなることがあります。
眼鏡が合わなくなる
視力の変化により、今までの眼鏡が合わなくなることがあります。
これらの症状は通常の白内障と似ていますが、若年性白内障の場合は進行が早い傾向にあります。特に後嚢下白内障の場合、早い段階で中心部分に強い濁りが出るため、見え方の異常や違和感が現れやすいのが特徴です。
若年性白内障の原因
若年性白内障の主な原因には以下のようなものがあります。
アトピー性皮膚炎
免疫異常、ステロイド治療、目をこすることなどが関連しています。
糖尿病
高血糖状態の慢性化により、水晶体に影響を与えます。
ステロイド薬の長期使用
高用量かつ長期間の服用でリスクが上昇します。特に内服薬や吸入薬の使用に注意が必要です。
外傷
目への衝撃によるダメージが原因となることがあります。スポーツなどでの事故に注意が必要です。
他の眼疾患の合併
ぶどう膜炎、網膜剥離、緑内障などの眼疾患が関連する場合があります。
先天性要因
遺伝的要因や母体の風疹感染などが原因となることがあります。
若年性白内障の治療
若年性白内障の治療方法は、基本的に通常の白内障と同様です。主な治療方法は以下の通りです。
点眼薬による治療
白内障の進行を遅らせる目的で使用されることがありますが、根本的な治療ではありません。特に若年性白内障の場合、進行が早いため、点眼薬のみでの対応は困難な場合が多いです。
手術治療(日帰り手術)
濁った水晶体を摘出し、人工レンズ(眼内レンズ)を挿入する手術が最も効果的な治療方法です。若年性白内障は進行が早いため、手術が必要となるケースが多いです。手術は通常、日帰りで行われ、局所麻酔を用いるため痛みはほとんどありません。
若年性白内障の治療では、患者さんの年齢やライフスタイル、白内障の進行度合いなどを考慮して、最適な治療方法を選択します。特に若い方の場合、長期的な視力の質や眼内レンズの選択などについて、詳しく相談しながら治療計画を立てていきます。
定期的な眼科検診で早期発見

若年性白内障は、一度発症すると元の状態に戻すことはできません。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。目の見え方に違和感を覚えたら、年齢に関わらず速やかに眼科を受診することをおすすめします。また、定期的な眼科検診を受けることで、白内障の早期発見につながります。