院長インタビュー

30年以上の歴史を持つ眼科クリニック
鶴見区で育った眼科医が、地域の目の健康を守る
まず、院長の経歴を教えてください
私は鶴見区で生まれ育ち、帝京大学医学部を卒業後、関西医科大学付属病院や大阪府済生会野江病院など、複数の基幹病院で経験を積みました。特に済生会野江病院では多くの症例を担当し、白内障や緑内障の手術の技術を磨きました。
地元鶴見区で育った経験は、この地域の特性や患者さんのニーズを理解する上で大きな強みになっています。地域の皆さんの目の健康を守るお手伝いができることを、心から嬉しく思っています。
長い歴史のあるクリニックだとお聞きしました

当院の歴史は、父が門真市で前身である松山眼科医院を開業したことから始まります。その後、今のイオンモール鶴見緑地の近くに移転し、さらに現在地すぐ近くで長年診療を行ってきました。2023年6月に私が院長に就任するのを機に、名称を「大阪鶴見まつやま眼科」に変更し、現在の場所に移転しました。
30年以上の歴史の中で培ってきた信頼と経験を大切にしながら、先進的な医療技術を取り入れ、より良い眼科医療を提供できるよう日々努力しています。
今回、日帰り手術専門サイトを作られた理由は?
緑内障の日帰り手術に関する認知度を高めるためです。白内障の日帰り手術については広く知られるようになりましたが、緑内障の日帰り手術ができることを知らない方が多いのが現状です。患者さんから「緑内障の手術ができるのですか?」と驚かれることもよくあります。
緑内障の手術は、緑内障点眼薬の使用本数を減らせる可能性があるという大きなメリットがあります。特にご高齢の方や、認知症のある方にとっては、複数の点眼薬を正確に使用し続けることが難しい場合があります。そういった方々にとって、手術による治療は大きな助けとなります。
このような情報を多くの方に知っていただき、適切な治療選択の一助となればと考え、このサイトを作成しました。

確かな技術・豊富な経験・高性能な機器で
安心・安全な日帰り手術を実現
クリニックの診療の特徴は?

当院の特徴は、高性能な医療機器を導入し、日帰りでの白内障・緑内障手術を行っていることです。特に緑内障の日帰り手術を行うクリニックは少なく、これは当院の強みの1つです。
例えば、白内障手術では「センチュリオン(CENTURION Vision System)」という手術装置を使用しています。これにより、わずか2.4mmという小さな切開で手術が可能になり、患者さんの負担を大幅に軽減できます。また緑内障手術では「低侵襲緑内障手術(MIGS)」や「iStent inject W」という新しい術式を採用し、従来の手術と比べてリスクを低減しています。
また、当院では超広角眼底カメラを導入しています。この機器は散瞳(目薬で瞳孔を開く)せずに網膜の広範囲を一度に撮影でき、患者さんの負担を軽減しつつ詳細な検査が可能です。
超広角眼底カメラについて教えてください
これは目の奥にある網膜を撮影するカメラで、従来のカメラでは難しかった周辺部の網膜まで一度に広く撮影することができます。
この機器の最大の特徴は、散瞳せずに検査ができることです。従来の眼底検査では、散瞳のための目薬を使用するため、検査後しばらくの間、まぶしさや視界のぼやけが続くことがありました。しかし超広角眼底カメラを使用すれば、そういった副作用なしに検査を受けられます。
手術室もこだわって設計された?
手術室の設計や設備にも細心の注意を払いました。医療機器を揃えることはもちろん、患者さんが安心して手術を受けられる環境づくりを心がけています。例えば手術顕微鏡(OPMI Lumera 700)を導入することで、より精密な手術が可能になりました。
これらの設備は、大学病院と同等のレベルのものを導入しています。クリニックでありながら、高度な手術を安全に行える環境を整えていることは、当院の大きな強みだと自負しています。

低侵襲手術MIGS・iStent inject Wで
より安全で効果的な緑内障の日帰り手術を
日帰り手術について教えてください
当院で最も多く行っているのが、白内障の日帰り手術です。高性能な機器の使用で手術時間を短縮し、患者さんの負担を軽減しています。多焦点眼内レンズも豊富に用意し、ライフスタイルに合わせてご選択いただけます。
緑内障手術は近年大きく進化し、特に「低侵襲緑内障手術(MIGS)」の登場で、より安全で効果的な治療が可能になりました。
当院の特徴的な治療方法として、白内障と緑内障の同時手術「iStent inject W(白内障手術併用眼内ドレーン)」があります。これは白内障手術中にわずか2~3分で行える画期的な方法です。一度の手術で白内障と緑内障の両方を治療でき、患者さんの負担を大きく軽減できます。またた緑内障点眼薬の使用本数を減らせる可能性もあり、特にご高齢の方にとって大きなメリットとなっています。
白内障と緑内障を併発している患者さんは多い?

はい、実際にそういった患者さんは少なくありません。40歳以上の方の約20人に1人が緑内障と言われていますし、白内障は年齢とともに発症リスクが高まります。そのため、両方の疾患を持つ方も多くいらっしゃいます。
当院では、白内障と緑内障の同時手術を年間50件ほど実施しています。この同時手術のメリットは、一度の手術で両方の治療ができることに加えて、緑内障の薬物治療(点眼薬)の本数を減らせる可能性があることです。特に高齢の患者さんにとっては、複数の点眼薬を使用する負担が軽減されるため、QOL(生活の質)の向上につながります。
緑内障の手術を受けるタイミングは?
緑内障の手術には、いくつかのタイミングがあります。よくあるパターンとしては、白内障が進行してきた際に、白内障手術と同時に緑内障手術も行うというケースです。また点眼薬による治療を行っても緑内障が進行する場合や、複数の点眼薬を使用しても効果が不十分な場合にも手術を検討します。
さらに点眼薬にアレルギー反応が出る方や、副作用が強く出る方の場合も、手術による治療を選択することがあります。点眼薬の使用が難しい患者さんにとっては、手術によって眼圧を下げることが大きな助けとなります。

定期検診で目の健康を守る
早期発見・早期治療のすすめ
眼科の定期検診の重要性は?
定期的な眼科検診は、目の健康を維持する上で非常に重要です。特に緑内障は初期症状がほとんどないため、定期検診で早期発見することが理想的です。そのため当院では、年に1回の定期検診をおすすめしています。
クリニックの眼科検診の特徴は?

当院の眼科検診の特徴は、高性能な機器を使用して短時間で精密な検査ができることです。特に、OCT(光干渉断層計)と超広角眼底カメラを使用しているのが特徴です。
OCTは網膜の断層画像を撮影でき、緑内障や黄斑変性などの早期発見に役立ちます。超広角眼底カメラは、従来のカメラでは撮影が難しかった周辺部の網膜まで一度に撮影できます。さらに散瞳(目薬で瞳孔を開く)する必要がないため、検査後すぐに日常生活に戻れるのも大きなメリットです。
これらの検査は目への負担が少なく、短時間で検査できるのが特徴です。「目の調子が気になるけど、時間がない」という方にもおすすめです。

あなたの目の健康を守り
明るい未来を支えます
最後に、患者さんへメッセージをお願いします
目は私たちの生活に欠かせない大切な感覚器官です。しかし多くの眼疾患は初期症状に乏しく、気づいた時には進行していることがあります。特に緑内障は早期発見・早期治療が重要です。
「目の手術は怖い」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には比較的安全な手術で、多くの患者さんが「もっと早く受ければよかった」とおっしゃいます。当院では経験豊富な医師による安全な手術を提供しています。
目の健康に不安を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。地域の皆さんの大切な目の健康を守るため、お一人おひとりの患者さんに寄り添い、明るく快適な毎日を送れるようサポートいたします。