緑内障の日帰り手術の流れ
STEP 01
初診・診断
医師が症状や目の状態を確認し、治療の必要性を判断します。この際、視力検査、眼圧検査、眼底検査などの基本的な検査を行います。緑内障は初期症状がほとんどないため、定期的な眼科検診が重要です。
STEP 02
精密検査
緑内障が疑われる場合、より詳細な検査を行います。当院では以下の検査を実施します。
- 超広角眼底カメラ:散瞳(瞳孔を広げる)せずに網膜の状態を広範囲に確認します
- 光干渉断層計(OCT)検査:網膜や視神経の状態を詳しく調べます
- 視野検査:緑内障特有の視野欠損を確認します
など
これらの検査結果をもとに、最適な治療方法を決定します。
STEP 03
治療方針の決定と説明
検査結果に基づいて、医師が治療方針を決定します。緑内障の初期段階では、まず点眼薬による治療を行います。点眼薬で効果が不十分な場合や、より確実な眼圧下降が必要な場合に手術を検討します。
手術が必要と判断された場合、医師から手術の詳細について説明します。手術の方法、期待される効果、そして起こりうる合併症などについて説明します。不明な点があれば、遠慮なく質問してください。この段階で手術日を決定します。
STEP 04
術前検査と説明会(手術の1〜2週間前)
手術の3~4週間前に、術前検査と詳細な説明会を行います。この日は以下の内容を行います。
- 詳細な目の検査(眼圧測定、隅角検査など)
- 手術方法の最終確認
- 手術当日の流れの説明
- 術前・術後の注意点の説明
- 必要書類(手術同意書など)の説明と配布
など
STEP 05
手術当日
手術当日の流れは以下の通りです。
- 事前に指定された時間にご来院ください(手術前の準備に時間が必要なため)
- 来院時に以下のものをご持参ください:手術同意書、マイナンバー保険証、診察券
- 受付後、血圧・体温などの体調チェックを行います
- 散瞳薬の点眼を行います
- 手術室に入室し、局所麻酔(点眼麻酔)を施します
- 10分程度で手術を実施します
- 手術後、リカバリー室で休憩していただきます
お食事について
- 手術当日は、普段通り朝食をお取りください
- 昼食は手術への影響を考慮し、軽めの食事にしてください
- 日頃服用している薬がある場合は、手術当日も通常通り服用してからお越しください
注意事項
- 手術当日と翌日は、ご本人による運転でのご来院はお控えください。ご家族に送迎をお願いするか、公共交通機関やタクシーをご利用ください
- お化粧はせずにお越しください
- 手術後は眼帯を装着して帰宅していただきます
STEP 06
術後検診(手術翌日)
白内障手術後は、定期的に診療を受ける必要があります。
手術の翌日に来院していただき、目の状態を確認します。眼帯を外し、視力検査や眼圧検査を行います。また、術後の注意点や点眼薬の使用方法について再度説明します。
STEP 07
術後の経過観察
その後の経過観察は通常、以下のスケジュールで行います。
各検診で目の状態を確認し、必要に応じて点眼薬の処方や生活上の注意点をお伝えします。
手術2日目
手術1週間後
手術2週間後
術後1か月後
その後の診察期間は術後経過によって異なりますので、診察の際に説明いたします。
STEP 08
術後の生活について
手術後の生活で注意していただきたいことは、以下の通りです。
- 術後はご自宅で安静にお過ごしください(特に手術当日)
- 手術当日の洗顔、洗髪、入浴は控えてください。また、運動や仕事もお控えください
- 眼帯は絶対にご自身で外さないでください。手術翌日の診察時に、当院のスタッフが適切に取り外します
- 術後3日間は洗顔やお化粧を控えてください
- 術後1週間は保護眼鏡を装着してください。これは目を保護し、感染症を防いだり無意識に目をこすることを防ぐためです
- 術後1か月間は炎症を抑える点眼薬を使用します。医師の指示に従って正しく使用してください
- 術後1か月程度経ってから新しい眼鏡を作成することをおすすめします。これは、視力が安定するまでに時間がかかるためです
- 手術当日と翌日は、ご本人による運転でのご来院はお控えください。ご家族に送迎をお願いするか、公共交通機関やタクシーをご利用ください